先日ある病院の看護師さんから医用テレメータに関する質問を受けました。
いつもお世話になっております。
MEテック・ラボラトリーの田中です。
【匿名事例】アラーム多発の原因は“本体"ではなかった
ある100床規模の一般病院様からのご相談です。
「最近、特定エリアでアラームが頻発する」
「送信機を交換しても改善しない」
当初は機器更新の話も出ていました。
しかし調査の結果――
原因は「病棟の一角にできた不感地帯」でした。
増設した間仕切り壁とWi-Fi更新により、
受信レベルが閾値ギリギリまで低下していたのです。
不感地帯マップを作成
■ 調査前
病室奥側と廊下曲がり角で受信レベル低下
ナースステーションから遠い位置で閾値未満
■ 改善後
アンテナ位置の再配置
同軸接栓の再施工
出力バランスの調整
→ アラーム頻発は解消
→ 機器更新は不要となりました
結果
• 機器一式更新(数百万円規模)を回避
• アンテナ系統の調整のみで改善
• 看護師から「アラームの信頼性が戻った」と評価
臨床工学技士がいない施設の現実
中小規模病院では
✔ 医療機器担当が事務兼任
✔ テレメータは「メーカー任せ」
✔ 電波環境の定期評価は未実施
というケースが少なくありません。
しかし問題は、
「不具合が出てから対応」になりがち
という点です。
臨床工学技士がいない施設の現実的対策
① 10年以上未点検なら一度環境評価
アンテナは“消耗しないように見えて劣化します"。
② Wi-Fi更新・増築時は電波再評価
無線設備追加=干渉リスク増大。
③ 不感地帯の簡易チェック
移動しながらアラーム発生位置を記録するだけでもヒントになります。
④ 専門的な電界強度測定をスポット実施
フル委託でなくても「環境診断だけ」も可能です。
________________________________________
最後に
テレメータは
“見えないインフラ"が命です。
本体更新の前に、
アンテナ環境を疑う。
これだけで
医療安全とコストの両方を守れる可能性があります。
まとめ
テレメータの不具合=本体故障とは限りません。
実は
「見えないインフラ(アンテナ)」の問題
であることが多いのです。
医療安全と安心のために、
今一度、アンテナ環境を見直してみませんか?
参考資料
電波環境協議会 医療機関における電波利用推進委員会、2024年度医療機関における適正な電波利用推進に関する調査の結果
臨床工学技士の在籍状況による医用テレメータの無線チャネル管理の実態
・全体:管理している59.3%
・在籍:管理している74.4%
・不在:管理している38.3% ※独自にアンテナの点検をしているか否かは不明
MEテック・ラボラトリー合同会社
住所:東京都板橋区蓮根2丁目27−12 2F-10
電話番号:03-6260-9475
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