モニタの受信不良について
【現場コラム】その“受信不良"、故障ではないかもしれません
先日、病棟の看護師さんからこんなご相談をいただきました。
「個室でベッドサイドモニタを使用しているのですが、
受信状態が不安定になり、しばらく波形が取れなくなりました。
でも、モニタの位置を少し動かしたら正常に戻ったんです。
これって機械の異常なんでしょうか?」
結論からお伝えすると――
この現象は珍しいことではなく、機器の故障ではない可能性が高いです。
________________________________________
なぜこんなことが起きるのか?
医用テレメータの電波は、
単純に「一直線」に届いているわけではありません。
実際には
• 壁や天井で反射する
• 機器やベッドで遮られる
• 複数の経路で電波が届く
といった複雑な動きをしています。
この結果、
電波が強め合う場所
電波が打ち消し合う場所(=不感地帯)
が、同じ部屋の中でも発生します。
________________________________________
“少し動かしたら直る"の正体
今回のケースのように
• モニタの位置を数十センチ動かす
• ベッドの向きを変える
これだけで受信状態が改善することがあります。
これは
電波の「谷(受信しにくい場所)」から
「山(受信しやすい場所)」に移動したため
です。
つまり、
機械が直ったのではなく、
「場所が良くなった」だけなのです。
________________________________________
⚠現場で気をつけたいポイント
この現象を知らないと、
• 「また誤作動?」
• 「機械の調子が悪いのでは?」
と誤解されやすくなります。
しかし実際には、
環境による一時的な受信不良
であることも少なくありません。
現場でできる簡単な対処
もし同様の現象が起きた場合は、
✔モニタや送信機の位置を少し変えてみる
✔ベッド周囲の配置を確認する
✔特定の場所で繰り返し発生しないか観察する
これだけでも原因の切り分けが可能です。
まとめ
医用テレメータは、
「機器」だけでなく
「電波環境」に大きく左右されるシステムです。
そのため、
不具合=故障とは限らない
という視点がとても重要になります。
「最近、特定の場所で受信が不安定になる」
そのような場合は、
電波環境の影響もぜひ疑ってみてください。
MEテック・ラボラトリー合同会社
住所:東京都板橋区蓮根2丁目27−12 2F-10
電話番号:03-6260-9475
NEW
-
2026.09.24
-
2026.09.03機器管理の人手が足り...医療現場で使われる機器は、定期的なメンテ...
-
2026.08.05機械式人工呼吸器の種類人工呼吸器は、手動と自動の2種類に分類さ...
-
2026.07.03管理医療機器の種類に...医療機器は「一般医療機器」「管理医療機器...
-
2026.06.01画像診断機器の種類病気やケガの状態を正しく診断するため、医...
-
2026.05.02一般医療機器の種類に...医療機器と言っても、その種類はさまざまで...
-
2026.04.01一元管理を行うメリット一元管理とは、複数のシステムやデータベース...
-
2026.03.31【匿名事例】アラーム...先日ある病院の看護師さんから医用テレメータに関...
CATEGORY
ARCHIVE
- 2026/092
- 2026/081
- 2026/071
- 2026/061
- 2026/051
- 2026/041
- 2026/033
- 2026/026
- 2026/011
- 2025/123
- 2025/118
- 2025/108
- 2025/095
- 2025/083
- 2025/074
- 2025/063
- 2025/054
- 2025/041
- 2025/033
- 2025/023
- 2025/013
- 2024/123
- 2024/118
- 2024/102
- 2024/092
- 2024/084
- 2024/074
- 2024/064
- 2024/056
- 2024/046
- 2024/036
- 2024/025
- 2024/0113
- 2023/1210